梅雨の晴れ間、福岡の最高気温は26度だったが、福岡市城南区にある福岡大学サッカー場には、真夏を思わせる強い陽射しが降り注いだ。
先日行われた、天皇杯2回戦のヴィッセル神戸戦。福岡県代表として、J1のチームに挑んだ福岡大学(以下、福大)は、残念ながら0−3と敗れ、天皇杯を後にした。
しかし、福岡大学に余韻に浸る暇は無い。
週末、リーグ首位を走る宮崎産業経営大学(以下、宮産)との、直接対決が待っていたからだ。
試合前の円陣。福大の乾監督から「連戦の疲れを言い訳にはするな」と檄が飛ぶ。
勝てば首位に立つ、前期のリーグ戦の行方を左右する一戦は、13時にキックオフされた。
福岡大学 スタメン
GK 21 真木 晃平 DF 6 中田 永一 12 青山 生 13 石田 皓大 14 倉員 宏人
MF 5 饗庭 瑞生 22 河原 創 44 高原 大地 FW 9 古川 愛基 10 梅田 魁人 23 庄野 海
宮崎産業経営大学 スタメン
GK 17 岡崎 大成 DF 2 上久保 公人 3 豊里 浩希 4 峯 智士 8 前田 椋介
MF 6 長谷川 雄志 10 野川 稀生 14 高橋 将大 16 甲斐 史也 FW 9 中平 海 小西 恵介
天皇杯ヴィッセル神戸戦から、3人を入れ替えた福大。
試合の主導権を握りたい福大は、試合開始のホイッスルと共に、攻勢を掛け、6分にPKのチャンスを得る。
キッカーの10番梅田選手は、ゴール左隅に狙い澄ましたシュートを放つが、宮産のゴールキーパー岡崎選手がしっかり読み切り、先取点を防ぐ。
先制のチャンスは逃したものの、福大ペースで試合は進む。
14分には、22番河原選手のミドルシュート。15分、16分には、10番梅田選手に立て続けにゴールのチャンスが訪れるが、宮産守備陣の体を張った守りに防がれ、先取点を奪えない。
対する宮産も、28分に右サイドからのクロスに合わせた、リーグ戦ここまでの得点王、10番野川選手のシュートは左へ。30分にもスルーパスに抜け出した、8番前田選手が決定機を迎えるが、福大ゴールキーパーの真木選手の好守に防がれ、ゴールを割れない。
こう着状態が続く中、9番古川選手のドリブルから得たフリーキックから均衡が破れる。
34分、キッカーは22番河原選手。
河原選手のクロスは、ニアに飛び込んだ5番の饗庭選手の頭にドンピシャに合わさり、福大が先取点を奪う。
さらに43分、右サイドからの河原選手の速いクロスに、ファーサイドの10番梅田選手が頭で合わせ、2−0と点差を広げ、前半を終えた。
後半に入ると、追う宮産が攻勢に出るが、チャンスは作るものの、シュートまでは持って行けず、反撃の糸口が掴めなかった。
しかし後半22分、13番北村知也選手の投入から、流れが変わっていく。
するとその1分後、その流れのまま、反撃の狼煙を上げるゴールを奪う。
左コーナーキックから放たれた、6番長谷川雄志選手のボールは、大きな弧を描いたままゴールに吸い込まれるゴラッソで、ついに宮産が1点を返す。
点差を詰められた福大は、44番高原選手のミドルシュートなどで、点差を広げようとするが、勢いに乗った宮産も、これ以上の失点は許さず。逆に、宮産の時間帯が増えていく。
33分には、右サイドからの10番野川選手の速いクロスに、ニアで13番北村選手が頭で合わせるが、ボールは右に外れ、同点のチャンスを逃してしまう。
アディショナルタイムの4分も、何とか凌ぎ切った福岡大学が直接対決を2−1で制し、リーグ戦首位に立った。
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