13時キックオフの第2試合は、九州国際大学付属(以下、九国)対筑陽学園(以下、筑陽)の一戦。第2試合も、第1試合の熱をそのままに、緊迫した一戦となった。
プリンスリーグを共に戦う両チームの試合は、キックオフから2分で試合が動く。
右サイドのスローイングから、4番大川選手がゴール前にクロスを上げると、5番吉田選手が頭で合わせ、九国が早々と先取点を奪う。
先制を許した筑陽だったが、徐々に試合のペースを掴むと、27分。
6番小川選手が獲得したフリーキックのチャンス。9番古賀選手が、ファーサイドにクロスを上げると、10番赤司選手が右足で合わせ同点に追いつく。
その後、筑陽ペースで試合は進み、前半を終える。
後半に入ると、両チーム共に決定機を作るが、九国の石田選手、筑陽の野中選手。両チームのゴールキーパーが、固い守備を見せてゴールを死守。勝ち越しゴールを許さない。
しかし後半20分、九国に不運が訪れる。
フィールドプレーヤーが、2枚目のイエローカードを貰い退場処分に。
残り時間を10人で戦うことに。
ボールを繋いで攻め込む筑陽。それを凌ぎ、カウンターから攻撃を仕掛ける九国。
両チームの戦いはハッキリしたが、決め手を欠き、前後半70分を終了。
1−1の同点で、準決勝は2試合続けて延長戦へと進んだ。
延長へと入ると、筑陽が押し込む時間が続き後半へ。
すると3分、10番赤司選手がドリブルを仕掛け、ファウルを誘いフリーキックのチャンス。
ゴール前に上げたクロスに、九国は必死にクリアをするが、そのこぼれ球に4番栗原がいち早く反応。右足で放たれたシュートはゴールに吸い込まれ、筑陽が勝ち越しに成功。
残り時間、九国の攻撃を凌いだ筑陽学園が、2−1で勝利し、東福岡の待つ決勝へと駒を進めた。
筑陽学園 FW 10 赤司 匠 主将
Q 先ずは、今の率直な感想を教えて下さい。
「勝てて、ホッとしています」
Q 開始早々、失点を許してしまいました。
「入りを良くする事を意識していて、そこで失点しまいました。けど、まだ時間もあったので、 焦る気持ちはありませんでした」
Q 前半の内に、同点に追いつきました。
「映像で、九国がファーに引いていたので、練習の時から、ニアに転がせば入るかなと思って、意識して、話しながらやっていました。 古賀(9番)が流してくれたので、触る事が出来て良かったです」
Q 延長戦に向けて、チームで話し合った事は?
「九国はセットプレーを狙っていたので、それに付き合わずに、自分たちは自分たちのサッカーをして、 崩して行こうと話しました」
Q 勝ち越しゴールが決まった瞬間は?
「九国とやるのも、プリンスリーグを合わせて3回目です。守備も固くて、なかなか崩せなかったので、ホッとしています」
Q いよいよ、明日は東福岡との決勝です。
「去年の新人戦から、ずっと負けて来たので、明日で、その歴史を変えたいと思っています」
筑陽学園 DF 4 栗原 幸一郎 選手
Q 先ずは、試合の感想を聞かせて下さい。
「最初点を決められて、正直、自分の中では焦っていたんですけど、赤司が決めてくれて、最後は自分が決めるぞ という気持ちで、ずっと上がっていたので、決められて、勝つ事が出来たので良かったです」
Q 先に失点を許しましたが、その後は吉村選手とのコンビで、得点を許しませんでした。
「やられたのも、最初、サイドバックとのコミュニケーションが上手く取れてなかった。不用意なクリアからの、 スローイングからの失点でした。その後は、ディフェンスラインが共通した理解が持てて、そこからは崩れる事もなく、 全員で声出す事も出来ていた。最後まで、体を張って守れていたので、そこは良かったと思います」
Q 決勝ゴールのシーンを、振り返って下さい。
「いや、あの時は後半だったので、セットプレーのチャンスも無いと思っていた。決める気で前に出たら、 自分の所に転がって来て、あとは入れるだけだった。 (その後、ピッチサイドの仲間の元へ)ずっと、自分の名前を呼んでくれて、決めて来いと応援してくれていたので、 決めたら行こうと思っていた。一緒に喜んでくれて、良かったです」
Q 明日の決勝の相手、東福岡の印象は?
「東海との試合を少し見て、自分たちも前からはめていくチームなんで、相手を慌てさせるディフェンスが出来れば、 自分たちにも勝機はあると思うので、しっかり自分たちディフェンスはゼロに抑えて、勝てる様にしたいと思います」
CROSS×FOOTBALL FUKUOKA
福岡県のサッカー界で頑張っている方々の、活動や想いを紡いでいくサイトです。
0コメント