平成30年度 福岡県高等学校サッカー大会 準決勝          九州国際大学付属×筑陽学園

13時キックオフの第2試合は、九州国際大学付属(以下、九国)対筑陽学園(以下、筑陽)の一戦。第2試合も、第1試合の熱をそのままに、緊迫した一戦となった。


プリンスリーグを共に戦う両チームの試合は、キックオフから2分で試合が動く。

右サイドのスローイングから、4番大川選手がゴール前にクロスを上げると、5番吉田選手が頭で合わせ、九国が早々と先取点を奪う。


先制を許した筑陽だったが、徐々に試合のペースを掴むと、27分。

6番小川選手が獲得したフリーキックのチャンス。9番古賀選手が、ファーサイドにクロスを上げると、10番赤司選手が右足で合わせ同点に追いつく。

その後、筑陽ペースで試合は進み、前半を終える。



後半に入ると、両チーム共に決定機を作るが、九国の石田選手、筑陽の野中選手。両チームのゴールキーパーが、固い守備を見せてゴールを死守。勝ち越しゴールを許さない。


しかし後半20分、九国に不運が訪れる。

フィールドプレーヤーが、2枚目のイエローカードを貰い退場処分に。

残り時間を10人で戦うことに。

ボールを繋いで攻め込む筑陽。それを凌ぎ、カウンターから攻撃を仕掛ける九国。

両チームの戦いはハッキリしたが、決め手を欠き、前後半70分を終了。

1−1の同点で、準決勝は2試合続けて延長戦へと進んだ。



延長へと入ると、筑陽が押し込む時間が続き後半へ。

すると3分、10番赤司選手がドリブルを仕掛け、ファウルを誘いフリーキックのチャンス。

ゴール前に上げたクロスに、九国は必死にクリアをするが、そのこぼれ球に4番栗原がいち早く反応。右足で放たれたシュートはゴールに吸い込まれ、筑陽が勝ち越しに成功。


残り時間、九国の攻撃を凌いだ筑陽学園が、2−1で勝利し、東福岡の待つ決勝へと駒を進めた。



筑陽学園 FW 10 赤司 匠 主将 


 Q 先ずは、今の率直な感想を教えて下さい。 

 「勝てて、ホッとしています」

 Q 開始早々、失点を許してしまいました。 

 「入りを良くする事を意識していて、そこで失点しまいました。けど、まだ時間もあったので、 焦る気持ちはありませんでした」 

 Q 前半の内に、同点に追いつきました。

 「映像で、九国がファーに引いていたので、練習の時から、ニアに転がせば入るかなと思って、意識して、話しながらやっていました。 古賀(9番)が流してくれたので、触る事が出来て良かったです」

 Q 延長戦に向けて、チームで話し合った事は? 

 「九国はセットプレーを狙っていたので、それに付き合わずに、自分たちは自分たちのサッカーをして、 崩して行こうと話しました」 

 Q 勝ち越しゴールが決まった瞬間は? 

 「九国とやるのも、プリンスリーグを合わせて3回目です。守備も固くて、なかなか崩せなかったので、ホッとしています」 

 Q いよいよ、明日は東福岡との決勝です。

 「去年の新人戦から、ずっと負けて来たので、明日で、その歴史を変えたいと思っています」


 筑陽学園 DF 4 栗原 幸一郎 選手 


 Q 先ずは、試合の感想を聞かせて下さい。 

 「最初点を決められて、正直、自分の中では焦っていたんですけど、赤司が決めてくれて、最後は自分が決めるぞ という気持ちで、ずっと上がっていたので、決められて、勝つ事が出来たので良かったです」 

 Q 先に失点を許しましたが、その後は吉村選手とのコンビで、得点を許しませんでした。 

 「やられたのも、最初、サイドバックとのコミュニケーションが上手く取れてなかった。不用意なクリアからの、 スローイングからの失点でした。その後は、ディフェンスラインが共通した理解が持てて、そこからは崩れる事もなく、 全員で声出す事も出来ていた。最後まで、体を張って守れていたので、そこは良かったと思います」

 Q 決勝ゴールのシーンを、振り返って下さい。 

 「いや、あの時は後半だったので、セットプレーのチャンスも無いと思っていた。決める気で前に出たら、 自分の所に転がって来て、あとは入れるだけだった。 (その後、ピッチサイドの仲間の元へ)ずっと、自分の名前を呼んでくれて、決めて来いと応援してくれていたので、 決めたら行こうと思っていた。一緒に喜んでくれて、良かったです」 

 Q 明日の決勝の相手、東福岡の印象は?

 「東海との試合を少し見て、自分たちも前からはめていくチームなんで、相手を慌てさせるディフェンスが出来れば、 自分たちにも勝機はあると思うので、しっかり自分たちディフェンスはゼロに抑えて、勝てる様にしたいと思います」

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