高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ 2018 WEST       第2節 東福岡高校×ヴィッセル神戸U-18

ユース最高峰のリーグ戦、高円宮杯JFAU-18サッカープレミアリーグが、4月7日8日に東西に分かれたセントラル開催で開幕した。


福岡県から出場している1チームが、現行制度に移行されてから常に中位以上にいる、東福岡高校(以下、東福岡)。2013年、2015年の最高順位2位の壁を越え、WEST1位の期待が掛かる。新チームになって以降、福岡県の新人大会では貫禄の優勝を果たしたものの、それ以後の各種大会で思うような結果が出なかった。ただ8日の開幕戦では、京都サンガF.C U-18相手に5−1と大勝し幸先良いスタートを切った。

第2節、ホーム開幕戦に迎えた相手は、サニックス杯で惜敗したヴィッセル神戸U-18(以下、ヴィッセル)。

リベンジの期待も掛かるが、昨季WESTを制しチャンピオンシップを戦った強豪のヴィッセル相手に、東福岡がどんな戦いを見せるのか? 開幕2連勝をかけた戦いが、11時にキックオフされた。


東福岡高校 スタメン

GK 1 松田 亮 DF 2 中村 拓海 3中西 渉真 12 井﨑 涼輔 15 丸山 海大

MF 8 野寄 和哉 10 篠田 憲生 13 石原 利玖 16 牧山 晃政 17 吉岡 幸陽 FW 9 大森 真吾


ヴィッセル神戸U-18 スタメン

GK 1 多久美 景紀 DF 2 宋 勝鳳 3 東田 正樹 5 右田 楓 20 坂口 薫 MF 6 谷村 尚哉 7 山内 翔

      8 船越 大夢 FW 9 小田 裕太郎  10 原 尊 11 泉 柊椰


試合序盤は、アウェイのヴィッセルペースだった。

開始3分に、キャプテンの8番船越選手がミドルシュートを放ち、チームに勢いをつけると、10分にはスルーパスに反応した9番小田選手がペナルティーエリアに進入するも、ここは東福岡12番井﨑選手のスライディングに防がれ、シュートには行けず。その1分後のコーナーキックのチャンスも生かし切れず、先制点を奪えない。

ピンチを脱した、ホームの東福岡も徐々に反撃に出る。

14分に、左サイドを突破した17番吉岡選手のパスを9番大森選手がヒールで流す。

そこに走り込んだ8番野寄選手がシュートを放つも、ヴィッセルGK多久美選手の正面。

21分の右サイドからのチャンスも、多久美選手の攻守にあい、ゴールを割れない。

それ以降は、中盤での主導権争いからのカウンターが多くなった両チーム。

相手のバイタルエリアには進入するものの、GK松田選手、多久美選手を中心に、両チームが集中した守備を見せ、最後のシュートまで持っていけない。

前半を終えて東福岡が4本、ヴィッセルが2本とシュート自体は少なかったものの、スリリングな展開で、あっと言う間の45分が終了した。


後半も、攻守の切り替えの早い展開が続いたが、徐々にヴィッセルに流れが向く。

16分には、左サイドでボールを受けた9番小田選手が、カットインからのシュートは惜しくもゴール上へ。その2分後には、決定的なチャンスが小田選手に訪れる。

8番船越選手からのスルーパスに、素早く相手DFの裏を取った小田選手。GKも交わしゴールを流し込むが、ボールは無情にも右に逸れてしまう。

その後もヴィッセルペースは続いたが、東福岡の体を張った固い守備を崩せず、均衡を破れなかった。

チャンスを生かせなかったヴィッセルに、さらに不運が続く。33分に、9番小田選手がこの日2枚目のイエローが提示され退場。残りの時間を10人で戦うことに。

我慢の時間が続いた東福岡だったが、そこから流れを引き寄せた。

35分、38分と決定的なチャンスを迎えると、試合の残り時間もわずかとなった41分に、ついにゴールが生まれる。

フリーキックのチャンスに、ゴール前の混戦から最後は8番野寄選手が押し込み先制。

その2分後には、相手にプレッシャーをかけてミスを誘った、9番大森選手が無人のゴールに叩き込み2点目。

その後のアディショナルタイム3分の、ヴィッセルの猛攻を凌ぎ切った東福岡が、そのまま無失点で抑え、2−0で勝利し開幕2連勝を飾った。


東福岡高校 GK 1 松田 亮 選手 コメント


Q.今日の試合を振り返って下さい。

 「今日の試合は、ヴィッセル神戸ということもあって、サニックス杯のリベンジという思いがあって、開幕大勝出来たので、ここを繋げれば、良いリズムになると思っていたので、みんなで一致団結して試合に挑もうと話していました。」

 Q.無失点試合でしたが、チームとして良かったところは?

 「パススピードだったり、運動量だったり、球際のところはサンガの時の方があったので、もう少し出来たのかなぁという部分はありますけど、ゴール前、みんな最後までボールについて行っていたので、ブロックしたり、体張ったりしていたので、最近無失点試合が無かったので、無失点試合が出来たのは大きいことですし、これからに繋がると思っています。」

 Q.サニックス杯以降、チーム状況が上がらなかったが、何かチームでした事は? 

「確かに春はリズム、チーム状況も良くなくて・・・。それでも諦めずにやれば、結果はついて来ると思っていたので、ミーティングとか、みんなで話す機会を増やして、色々やっていたので、これからも続けて、自分たちが何が出来て、何が出来ないのか改善出来たから、今日も無失点だったし開幕も勝てたので、それは継続してやって行きたいと思っています。」

 Q.今季のプレミアリーグの目標は? 「プレミアリーグから落ちないというのは大前提で、今良い調子で来ているので、その調子を落とさず、優勝出来る位置にいたいと思っています。」


東福岡高校 FW 9 大森真吾 選手 コメント

Q.今日の試合を振り返って下さい。 

「今日は前半良いゲームが出来なかったんですけど、ハーフタイムに修正して、後半前からキッチリはめて行って、最終的に2−0で勝てたのは良かったんですけど、内容は良いものではなかったと思っています。」

 Q.具体的に、後半修正した部分は? 

「守備の部分で引き過ぎていて、あまり自分たちのボールに出来なかったので、しっかり奪ってから自分たちの時間を増やして、やって行こうという話はしました。」

 Q.チームは2得点、大森選手自身もゴールを奪いましたね。

 「1点目は、野寄が良い所に居てくれたと思いますし、2点目はキーパーに取られたかなと思ったんですけど、キッチリ走り込んでて良かったと思います。」

 Q.リーグ戦2試合を終えて、今のチーム状態は? 

「2連勝して良い波に乗れていると思うので、このまま次も勝って、1試合1試合大切に戦って行きたいと思っています。」

 Q.チーム状態が上がらなかった時に、何かチームで話し合ったことは? 

「やっぱりイチから、走っていくことからやって行こうと話して。結果は出てないけど切り替えてやって行こうと、話はしていました。」

 Q.ゲームキャプテンを託されていますが、どうですかキャプテンは?

 「もともと結構喋る方なんで、別にそんなに変わりはないかなぁと思います(笑)」

 Q.プレミアリーグ、今後の意気込みは? 

「やっぱりアカデミーは巧いし、強いので。自分たちはチャレンジャー精神で、毎週良い準備をして行かないと、良い結果は残せないと思っています。」

 Q,チーム、個人の目標を聞かせて下さい。 

「やっぱり残留を目標に掲げていたんですけど、2連勝して良い波に乗れているので、チャンピオンシップに出て優勝したいですし、個人では得点王を狙ってやって行こうと思っています。」


東福岡高校 MF 8 野寄 和哉 選手 コメント

Q.今日の試合を振り返って下さい。

 「ヴィッセル神戸は強くて、厳しい試合で。前半とか後半も、回される時間が続いたんですけど、最後みんなで集中して勝てたのは大きいと思います。」

 Q.前半なかなかシュートまで持って行けませんでした。

 「ペナルティーエリアで全然仕事が出来なくて、相手の守備も良くて隙を突くことが出来なかった。そこはこれから練習して、改善出来たらと思います。」

 Q.我慢の時間が続きましたが、野寄選手が均衡を破りました。

 「セットプレーは、いつもは自分は入らないんですけど、この時はボールが来そうだなと思って入っていたら来たんで、「あ〜!」と思って打ったら入ったんで、とても嬉しかったです。」

 Q.これでチームは2連勝です。

 「試合に勝てるのは良いと思うんですけど、試合の内容だったり、普段やれている事が出来ていなかったりしているので、そこは練習で突き詰めて、そこを武器にしてやって行こうと思っています。」 Q.プレミアリーグの目標を聞かせて下さい。

 「チームとしては2連勝したので、上を目指してやって行きたいと思います。個人としては、いつでも試合に出れる訳ではないので、日頃の練習からしっかり取り組んで、同じポジションの選手に負けない様に、やって行こうと思っています。」

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