高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ 2018 WEST       第3節 アビスパ福岡U−18×阪南大学高校

セントラル開催の開幕戦で、セレッソ大阪U−18とドロー。そして第2節では、アウェーで米子北高校に0−1で敗戦と、まだ勝ちがないアビスパ福岡U−18(以下、アビスパ)。


仕切り直しの意味もある、ホームでの開幕戦の相手は、ここまで1勝1敗の阪南大学高校(以下、阪南)。

開幕戦では、アビスパが敗れた米子北高校に3−1と勝利している。


リーグ戦で波に乗る為には、ここで勝ち点3が欲しいアビスパ。サニックス杯で準優勝と結果を残したチームを見ようと、連日の夏日にもかかわらず、多くのサッカーファン、サポーターが福岡フットボールセンターに集まった。


アビスパ福岡U−18 スタメン

GK 1 原田 圭吾 DF 4 常陸  宙太 5 鷹巣 直希 6 桑原 海人 8 小嶋 和典 

MF 10 北島 祐二 12 松田 知己 20 吉村 銀河 FW 9 軸丸 大翔 11 庄司 一輝 39 石井 稜真


阪南大学高校 スタメン

GK 12 中本 汐音 DF 4 北村 隼 19 高木 践 MF 7 岸田 悠希 8 東野 舜馬 10 中村 成龍 

      16 清水 泰輝 23 米澤 幹太 FW 6 和田 育 11 椎 悠輔 14 高津 成央



前節から2人のメンバーを入れ替えて来たアビスパ。その2人のFW、11番の庄司選手、39番の石井選手が良い動きを見せ、特に庄司選手は、指示する声やプレーからも気迫を感じ、チームのファーストシュートを放つなど、この試合に対する意気込みが感じられた。


対する阪南も、11番椎選手がゴールキーパーの位置をよく見て、遠目からループシュート。

8番の東野選手が絶妙なスルーパスを送るなど、ゴールへの積極性が見られた。

少し後手を取ったアビスパ守備陣の隙を突き、相手のミスから得たチャンスを、11番椎選手は見逃さなかった。

13分、椎選手が左足で放ったシュートはゴールを割り、幸先良く阪南は先取点を奪った。


早い時間帯に失点してしまったアビスパに一抹の不安がよぎったが、その4分後に初先発の2人が、その思いを払拭するプレーで同点に追いつく。

右サイドからの、8番小嶋選手の大きな展開のパスに、左サイドでボールを受けた11番庄司選手。

そのまま迷いなく阪南ゴールに向かうと、DFを交わしてシュート。

それは惜しくも、阪南GK中本選手の好セーブに阻まれるが、そこに詰めていた39番石井選手が右足で押し込み1−1の同点に。

ゴール前で、1年生とは思えない落ち着きはらったプレーで早い時間帯に追いついたアビスパは、そこから徐々にチームも落ち着きを取り戻していった。

それでも、固い守備を見せる阪南に、なかなか良い形でシュートまで持って行けなかったが、またしても11番の庄司選手が魅せる。

28分に左サイド深くでボールをキープすると、10番北島選手、39番石井選手と息のあったワンタッチプレーで阪南守備網を突破。角度の無い所から得意の左足で放ったシュートは、ゴール右隅に突き刺さる豪快なシュートを決め、2−1と逆転に成功する。


逆転された阪南も反撃に出るが、アビスパ4番常陸選手の巧みなカバーリングなどでチャンスを与えず、そのまま前半はアビスパ1点リードで終えた。



早く同点に追いつきたい阪南も、後半頭から13番中村陽紀選手、30番小西宏登選手を投入し反撃に出ると、3分にはコーナキック。その1分後にもフリーキックのチャンスを得たが決められず。

我慢の時間帯を乗り切ったアビスパも、追加点を目指し、中盤で攻撃のタクトを振る10番北島選手のパスから、右サイドでは12番松田選手。左サイドでは桑原選手が得意のドリブルからチャンスメイクするも、もう失点はしたくない阪南イレブンの粘り強い守備にあい、なかなかゴールを割れない。

降着状態が続いたが、右サイドバックで攻守において、いぶし銀のプレーを見せていた5番鷹巣選手のシュートが、アビスパに3点目をもたらす。

25分、右サイドの高い位置でボールを持った鷹巣選手は、その右足で迷いなく振り抜くと、低い弾道でゴールに突き刺さる豪快なシュートを決め点差を広げる。

その7分後には、一度は跳ね返されたクロスを、再度12番松田選手が上げると、39番石井選手が相手DFを背負いながら、この日2点目となるシュートを決め、さらに点差をつける。


粘る阪南も、試合終了間際にゴールを奪い意地を見せるが、試合はそのまま4−2で終了し、アビスパ福岡U−18が待望の勝ち点3を手にした。


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